ホルムアルデヒドやアスベストなど、人体に有害な建材が大きな問題になっている昨今─。それに伴って、健康にいいとされる自然素材の建材に注目が集まるようになってきました。
珪藻土って何?
珪藻土(ケイソウド)とは、珪藻(ケイソウ)と呼ばれる藻類の化石から成る堆積物。珪藻の死骸が海や湖の水底に800万年〜1000万年沈殿し、死骸の中の有機物の部分は徐々に分解され、最終的には、主に二酸化ケイ素からなるその殻の部分だけが残ってできたものです。
保温性と吸湿性に優れていることから、昔から壁土として利用されてきましたが、近頃の健康住宅ブームによって、自然素材への関心が高まり、改めて珪藻土の建材としての利用価値が見直されてきています。
壁材としての珪藻土の特徴
一般的に主に以下の特徴があると言われています。
- 吸湿性と放湿性に優れている
夏の蒸し暑い時期には湿気を吸い、冬の乾燥時期には湿気を放出し、室内を快適な湿度に保つので、一年を通して快適に過ごせるのと、結露等を防ぐことから建物自体にもやさしい。
- 有害物質を吸着する
ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの人体に有害な物質を吸着・分解するため、シックハウス対策にも効果的。
- 耐火性に優れている
珪藻土自体が燃えることがないので、耐火性に優れている。ただし、壁材用の珪藻土は、他の混合物も入っているので、商品によっては有毒な煙を発するものもあり、注意が必要。
珪藻土の注意点
自然素材の珪藻土とはいえ、珪藻土だけでは、壁材にはなりません。
塗り壁として使用するには、珪藻土を固める必要があります。
そして、「珪藻土をどんな物質で固めるか」によって、その品質にも差が出てくるようです。
同じ「珪藻土の壁材」として販売されているものの中でも、合成樹脂などの人工物質で固めているものと、石灰・石膏・セメントなどの自然素材で固めているものがあります。
自然素材である珪藻土に、合成樹脂を混合させて固め、壁材用の商品として販売していてもやはり「自然素材の壁材」という広告をしている場合も多いようです(実際は半分自然素材、半分人工素材)。
珪藻土といっても、実際には品質にもばらつきがあるのが現状のようですので、よく確認する必要があります。
やぱり財布との相談・・・
自然素材で、健康住宅を建てたい!
と思っても、すべてにベストな選択をすることはお財布事情もあって、なかなか難しい、と思ってしまいがちです。
珪藻土も決して安いものではないですが、たとえば新築でもリフォームでも「自分で塗る」方法があります。今ではホームセンターやメーカーのホームページ通販でも様々な商品を扱っていて、DIYをするにも便利な時代です。
あとは、壁紙タイプの珪藻土もあるようです。塩ビのクロスは嫌だけど、塗り壁は高いし・・・という場合にはいい選択かもしれません。